第11夜
夢小説設定
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部屋を出ると、ウォンが居た。
「あ、布団有難うございました」
「いえいえ」
「バクチャンに会いたいんですけど、案内していただけますか」
「着いて来て下さい。バク様も話がしたいと言っておりました」
「そうだったんですか」
歩いて行くウォンの後に着いていった。
「此処です」
中に入ると、座っているバクが居た。
「バクチャン。お話があります」
「バク・チャンだ。バクチャンではない」
「細かいな。俺はノアやアクマに狙われている。いつ捕まるか分からない。此処に迷惑がかかるかも知れない…」
「此処は百年近く結界で守られている、心配はいらない」
「伯爵がいる。結界なんて意味がない。伯爵にはそう易々と勝てる相手じゃない。あの殺気は普通じゃない」
空気は重くなっていく。
「それだけだ。そっちは?」
「…あの傷を治した技というのは何なんだ」
「言霊をのせて喋ったんだ」
「そうか…」
「じゃ、」
席から立ち上がり、部屋を出た。
いつもより早く歩いた。
どこに向かうというわけではない。
ただ、歩き続けた。
壁にもたれ掛かり、腰を下ろし座った。
「ハァー」
溜め息をつき、立ち上がった。
向かう先はアレンが居る部屋。
だが、その部屋にはアレンは居なかった。
(どこに行ったんだ)
「風よアレンの居場所教えて」
着いた場所ではアレンとフォーが戦っていた。
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