第11夜
夢小説設定
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優しく微笑んだ。
「何か、してくれるんですか」
「優しく抱き締めてやるよ。落ち着くまでずっと…こうやって」
アレンを抱き締め、頭を撫でてやった。
「大丈夫…大丈夫って。ありゃ、寝ちゃった」
(疲れてんだよな…精神的にも体力的にも)
アレンの前髪をどかし、額と左目に唇を寄せた。
「良い夢を…」
そう言い、布団を被せ立ち去ろうとした。
クンッ
団服の裾を引っ張られ振り返った。
(可愛いな…)
「大丈夫…傍に居てやる…安心して寝ろよ」
そう云うと強張っていた顔がいくらか和らいだ。
アレンの髪を撫でてやった。
ゆっくり優しく…
「アレンは何でも抱え込み過ぎなんだよ。それを一緒に背負ってやりたいのにな…」
「ん…」
瞼をゆっくり開けたアレン…
「大丈夫か?」
「僕…寝てましたか?」
「うん。俺の腕の中でぐっすり。可愛いかったぜ?」
「あ~すいません///」
「俺の団服の裾掴むしな…」
アレンは自分の手を見ると戸惑った。
「あ、あぁ。いっ…す、すみ、ません」
「安心して眠ってたし、気にしてないよ。俺の腕の中で寝るなんてそんなに寝やすかったか?」
「も。もう、やめて下さい///」
「仕方ないな…でも、何か悩みがあったら来いよ。俺はそれくらいしかしてやれないからな…」
「本当に、有難うございます」
「良いんだよ。俺は行く。アレン頑張れよ」
頭を撫でて、その部屋を後にした。
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