第11夜
夢小説設定
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「勝負ありだな…」
艶やかな笑みを見せた咲だった。
壊れた壁の中から出てきた。
「何で武器持つと柔軟性、瞬発力、洞察力にも優れるんだよ!」
「サンキュー!」
扇を閉じ、消した。
「ムカつく奴だな」
「手合わせしてくれてサンキューな。また明日もお願いな」
「明日もだって?」
「おぉ!頼んだぞ」
その場に立ち、呼吸をした。
{ノアの屋敷に長く居たから力が弱ってしまったのよ。自然と元に戻るわ}
(そうなんだ。有難うな‥教えてくれて)
{いいえ。これくらいのことしか出来ないから}
(それでも助かっているから)
{そう言ってくれると嬉しいわ!頑張ってね}
深く頷き、前を見据えた。
目の前ではアレンが何度も何度も発動をしていた。
「アレン…その壁を乗り越えないと真の強さは手に入れられない…だから、頑張って」
発動が失敗し、頭を壁に打ち付けたアレン…
「アレン…平気か?」
アレンの頭を優しくさすってやった。
「アレン…焦ってるだろ?」
「それは…」
「少しは休憩入れないと…アレンが好きでやまない食べ物も食べてないだろ?体力つけないと意味ないだろ?今のアレンは見てられない…凄く痛々しくて…」
咲は下を向いてしまった。
「あ、ごめんなさい」
「何でアレンが謝るんだ?イノセンスを壊したティキ・ミック郷がいけないんだ。次会ったら俺はあいつを殺す…」
(咲が久しぶりに怖い…)
「アレン…頑張って。だけど、焦らないで。もし、気持ちの整理が出来なくて、ストレスで爆発しそうになったら俺の所に来い…」
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