第十二弾
夢小説設定
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もう遅いが、手を振った
「座ってとも言えないから、移動しようか。別の部屋にでも」
別室に移り、腰をおろした
「で、何から聞きたい?答えられる範囲までしか答えないけど…」
「さっきの男は何なの?」
「月のこと?」
「月って言うんだ。咬み殺す」
「何でそうなんの…ボックスに入ってたんだよ。ただ、俺は月を武器として使う気はない。何故あぁなったのか、ボックスから解放することは出来ないのか…少し調べてみようと思ってる」
「君の優しさは底無しだね…本当に昔から」
「そうかな?俺は自分が出来ることをやってるだけ。だから優しい訳じゃない…俺は優しくない」
「充分過ぎる程優しいよ。そして儚く脆い…だから護りたくなる」
抱き締められながらそう囁かれた
(あぁ、彼は本当に私を思ってくれているんだな…こんな私を…大切にしてくれている)
有難うと心の底から礼を言った
心の中で…
「一生離さないからね…君が誰を好きになっても」
「…勝手に離れても、戻ってくるから信じて待ってて」
「離れる予定があるってこと?」
「このままだとね…」
「何で?」
「色々とね…ちゃんと戻ってくるから大丈夫だよ。恭弥、私を信じて待っててくれる?」
「…待ってる。必ず僕の所に戻ってきてよ?誰かのモノにならないでよ」
「はいはい。リングも置いていくから、預かっておいて…俺のことは月に聞けばわかるからね。俺と月は繋がっているから」
「ふーん。そんなに親密なんだ」
少し眉間に皺が寄り始める
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