第十二弾
夢小説設定
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雫は暫くすると奥から戻ってきた
『雫様、お返し下さい…お願いします』
「あれはもう返せねェよ」
そう言いながら、首にかけた
『雫様?これは』
「さっきのはちょっとした意地悪。まぁ、さっきのは返せないのは本当だけどね」
『雫様、有難うございます。どうか私の我が儘を御聞き入れ下さい…そのネックレスをいただけませんか?』
「もう役にたたないよ、これ」
『雫様に三番目にいただいた物ですから、大切な物なんです』
「三番?」
『一番最初には名前をくれました。二番目には、優しさを…本当に感謝してもしきれません』
「馬鹿だなぁ。月は」
雫は月の涙を指の腹で拭った
「泣いて良いよ…」
背中に手が周り、泣き出した
暫くすると泣き疲れたのか、眠ってしまったようだ
「ゆっくり寝て…時が来るまで」
静かにトレーニングルームの扉が開いた
ジェスチャーで静かにするように言い、説明もすることを伝えた
嫌々ながらも雲雀は頷いた
雫は月の頬に触れた
「月。」
ピクリと反応を示し、少しずつ瞼が開いた
『雫、様。少しばかり寝ます…あの部屋に居ますので、本当に必要になった時お呼び下さい。』
そう言って姿を消した
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