それに背筋を凍らせ体を震わせ始めた





一人の胸倉を掴んだ





｢誰の指示に動いた？｣





｢田嶋組の跡取り…充さんに｣





｢充…にか。そう…分かった｣





手を離し、顔を歪めた





(やっぱりもう動いているのか…今まで何もなかったのが不思議なくらいだな)





顔を妖しく歪めながら微笑んだ





それさえも美しく、妖艶だ





｢今直ぐ消えろ。そして充に言え、舞蝶に会ったと…お前等は殺されずに済む｣





ふっと優しく微笑んだ





顔を真っ赤にしながら、体を引きずり帰って行った





｢充…覚悟しろよ？｣





怒気も殺気も抑えることが出来ていない





もう、覚悟は決まったみたいだ





揺らぐことの無い覚悟が瞳に現れている





踵を返し、悪夢の奴等に寄って行った





｢で、大丈夫か？悪夢さん達｣





｢何で…舞蝶が｣





その問いかけに少し悩んだ







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