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そのまま病室まで行った
重傷な人は個室にしてもらった
「一番外傷が酷いのは誰ですか?」
「あの方です」
「有難うございます」
それだけ言って病室に入った
その病室に居たのは
海堂冬樹…
「冬樹…ごめんな。守れなくて」
頬にそっと触れると、涙が零れた
本当はずっと泣きたかった
天龍のメンバーを見て、涙が零れそうになるのを必死に耐えていた
少しの強がり…
震え始める体を誤魔化し、感情を押し殺していた
(自分の無力さを恨むよ…)
ギュッと冬樹の手を握った
目を覚ます事を祈って
いつの間にか眠ってしまった深雪
手は握ったまま…
体を起こし、冬樹を見た
「まだ起きないか…」
ギュッと手を握ると微かな反応があった
(生きてるなら…良い)
冬樹の手を離し、隣の個室に居る竜の部屋へ行った
「誰だ」
「起きたんですね」
「お前は何者なんだ?何故あんなに強い」
「何者でもありませんよ。藤堂琉生…それ以上でもそれ以下でもありませんよ」
「それに、口調がちがかったよな」
「そうでしたっけ?安静にして下さいね。治るものも治らなくなりますから」
「判ってる」
隣の部屋は大部屋だ
その扉を開けると
「皆さん、起きられたのですね」
「琉生、冬樹はッ?」
「まだ起きていません。一番外傷が酷かったので…早くて明日、遅くて3日~5日…ですね」
「そう…」
「総長さんはもうピンピンしてますけどね…夏樹、怪我が平気なら会いにいきますか?」
「行くッ!!」
「じゃ、行きましょうか?」
「うん」
冬樹が眠っている部屋に案内した
「僕は此処で待ってますから、行って良いですよ」
夏樹は中に入っていったのを見届けて、携帯を取り出し柾谷に電話をかけた
『もしもしッ!!深雪ちゃん帰ったでしょ』
「昨日、屋上で族の奴とやり合ったから…その族は騎士とかって奴等で全員武器持って7人相手に多勢で。」
『今日あたり行くの?』
「あぁ」
『殺さないようにね』
それに笑った
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