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夢小説設定
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真は微笑んだ
「さっき手、振ったんだけど気付かなかったの?」
「はい…気付きませんでした。すみません」
「許してあげるかわりに、俺にキスしてよ」
「言ってる意味が理解出来ないんですけど」
「「真は向こう行け!!」」
そこにまた一つの新しい気配
「真、何やってんだ?」
「秋羅、ちょっと気に入った子と戯れてるから邪魔しないでくれる?」
「気に入ったってこの眼鏡を?」
「秋羅、言って良いことと悪いことがあるよ?」
「俺に喧嘩売るのか?」
「そうだけど?」
「んな、弱っちぃ小さい体しててか?女みたいって男子校だった頃言われてたもんな~」
真は下を向いて、下唇を噛んで震えている
「しかも、瞳の色も良く言われてたよな」
琉生は立ち上がり、秋羅を殴った
「人を侮辱するようなこと言って…真先輩の気持ち考えたことねェのかよ!!真先輩が気にしてること言いやがって。テメェみたいに人を侮辱したり軽蔑するような視線を味わったことのない奴にはわからないよな?どれだけ苦しいものか…辛いものか」
威圧感で言葉を発することが出来ていない
固唾を飲むことすら許されない
「真先輩を悪く言ったらこの手でひねり潰す。覚悟しとけよ。全校生徒がな…」
冷めた瞳で周りを見渡した
「ナメたことしやがって…」
ガッ
頬を拳が若干掠り、眼鏡が落ちた
頬から血が流れている
眼鏡を拾わず、そのまま秋羅を睨んだ
「俺は弱いくせに吠える奴が大嫌いなんだよ。そんな弱い拳で良く這い上がってこれたな。一からやり直してこいよ?テメェみたいな奴腐るほど見てきたよ…少し改めるんだな」
ギロッと周りを睨みつけ、食堂を出て行った
食堂内は重い雰囲気に包まれている
そんなこと知らないかのように、琉生は廊下を歩いていく
「ハァ…やっちまった」
そこに一つの放送が流れた
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