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夢小説設定
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瞼を閉じ、着くのを待った
「着いたよ」
「あぁ、行ってくる」
5分かけて学校まで歩いた
親に電話をかけ、一ノ宮財閥との取引全て打ち切りということを告げた
そして秀にメールをした
――…いつでも良いから、部屋に来て――…と
部屋のベッドに体重を預け、秀が来るのを待った
足音が聞こえ、鍵を開けた
「入って」
中に無言で入り、ソファーに腰をかけた
「今から話す事は凄く酷な事だけど、聞くか?」
それにしっかりと頷いた
「今日な、秀の親に会ってきた…」
「俺のこといらないって言っただろ…泥を塗ったから」
「知ってた…の?」
「あぁ」
「秀の居場所は完璧に無くなった。二度と近付くこともない…秀は一ノ宮としてではなく、俺の姓を名乗って生きていく気は無いか?新しい秀の居場所として」
「…良い…のか?お前が困らないか」
「困るわけ無いだろ!!夏休みあたりに俺の家に連れて行ってやるから。皆には内緒な?」
「あぁ。琉生泣いた?」
「強いて言えば泣きそうかな…秀の親に秀を一度でも愛したことはありますか?って言ったらどうだったかしら…って。一ノ宮財閥を潰しても良い?人間の血が流れていない奴はいらない」
「俺の弟が居るから…」
「そっか。弟想いなんだね。でも、辛いんなら泣いて…俺も一緒に背負うから」
ギュッと抱き締め合い、2人は静かに涙を流した
(人前で泣くのは久し振りだな)
「大丈夫だよ。秀の居場所はちゃんと此処にあるから」
「あぁ」
顔を合わせ笑った
「秀はもう苦しまなくて良いから。秀の問題は解決したね」
秀は満面の笑みをこぼし、頭を撫でてきた
それに心臓が跳ねた気がした
瞬時に俯いた琉生
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