5
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
シーンと静まり返った部屋
「今回此方に来たのは、あなた方の息子である秀についてです」
その瞬間顔を強ばらせた
「秀はこの家を無理矢理出され、全寮制の学園に入れた。邪魔だからですね。次男が一人居るそうですね。この家を継がせるつもりがあるのは次男…長男である秀を居ないも同然の扱いをしていて大人として恥ずかしくないのですか?しかも、パーティーに参加させる…秀が苦しんでいるのを知らないんですね。あなた方夫婦は」
「栗原様の言うとおりです。秀は一ノ宮財閥に泥を塗った。この家に必要ない」
「本気で…言ってるんですか?」
「当たり前です」
夫婦は頷いた
「では、この書類にサインして下さい」
「おやすいご用ですよ」
紙をしまい、瞼を閉じた
「一つだけ聞きます。秀を一度でも愛したことはありますか?」
「どうだったかしら」
「そうですか。では、これだけは言っておきます。大切なモノは失ってから気付いても遅い。二度とあなた方と秀が会うこともありません。それとあなた方への仕事は無いですね。恐らく二度と会うことは無いですよ。」
ソファーを立ち、扉を開けた
扉を開けたまま、振り向き冷ややかな目線と態度そして声でいった
「あなた方みたいな温かい人間の血が通ってない人初めて見ました。あなた方みたいな人と取引はする気はありませんから。では、失礼しますね…紅茶美味しかったです」
それだけ言って、一ノ宮財閥の家を出て車に乗った
「秀が可哀想…こんな家に産まれて」
「寮に戻りますか?」
「家に帰って仕事片付けてからにする。気使ってくれて有難う」
由良は家まで車を走らせた
門を通過し、扉の前で止まった
車のドアを執事が開けた
有難うと言って中に入っていく
メイドが一斉に挨拶をしてきたので、笑顔で返す深雪
階段を登り、部屋の前で止まった
ノックして中に入った
「仕事どのくらい溜まってる?」
「深雪~vV溜まってないよ!!」
「そう。頑張ったんだね」
それだけ言って出て行った
着替えて部屋からも家からも
「学校に行って…」
その言葉通り学校に行った
深雪は下を向いている
一枚の紙を握りながら
.