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夢小説設定
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ベッドに琉生をおろし、眼鏡をとって溜息を吐いた
透はソファーに座り、若干濡れた髪を掻きあげた
「――さ、―ぎさ、ごめ…ん」
「は?」
琉生は勢い良く体を起こし、乱れた呼吸を直そうとしている
「お前、何抱えてんの?」
声のした方を琉生は見た
「透か…」
ウィッグを外し、笑った
その笑顔は辛さが出ていて直視していられない程だ
「俺の問題は一つ片付いたらまた一つ出てくる。終わる事を知らない…」
ギュッとシーツを握った
「琉生って、俺みてェ…自分の話を絶対にしようとしない」
「少し意味が違う。透の場合は言いたくない…俺の場合は言ってはいけない」
「何でもお見通しみたいで嫌だな…」
「そりゃ、どーも。先に言っとくな。透が限界に達したら無理矢理吐き出させるから…覚悟しとけよ」
ニヤリと口元をあげた
「もう限界近いって分かってんだろ…?」
「…」
無言で目を逸らした
「ま、良いよ…今日の所は。じゃ、俺行くわ。運んでくれてサンキュー…少しスッキリした」
ベッドをおり、透の髪をクシャッとしてから部屋を出た
(桐居るのかな…戻ってみるか)
七階の自分の部屋に向かっていく
キーを差込、中に入った
案の定桐は居た
ソッと近付き、頭を撫でた
ガバッと頭をあげた桐
「ご「ごめん!!」」
「もう、良いよ。てか、俺が悪かったんだし…」
「俺が言わなかったら済んだのに…」
「バーカ」
そう言って琉生は桐を抱き締めた
「桐のせいじゃない。俺自身の責任だから自分を責めんなよ」
「琉生…」
桐も抱き締め返してきた
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