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夏樹は立ち上がり、屋上を出て行った
景色が徐々にオレンジに変わっていく
そんな時扉が開いた
琉生は立ち上がり、冬樹を抱き締めたのだ
「泣きたいの我慢してたんだろ?泣いて」
ボロボロと涙を零し始める
ゆっくり地面に座った
「だいたいの理由は分かってるから。力抜いて、体固くすんな。もう一回言うよ…夏樹は夏樹。冬樹は冬樹だ。これは変えることの出来ない事実。誰が何と言おうと、な。冬樹にも夏樹の代わりは出来ない」
「ん…でも、皆が「周りは関係ない。自分の意志をしっかり持て。」」
何回も頷き、涙を流していく
「良く、男だから泣くなって言う奴居るだろ?あれは間違ってんだよ。涙は人間らしい感情を露わにしてるんだ。それを我慢したりしたら自分っていうモノが無くなっちゃうからな。だから、泣いて良いんだ。男だって人間なんだから泣くのは当たり前だ」
無言で涙を流す冬樹
そんな冬樹を精一杯の気持ちで抱き締める琉生
どれぐらい経ったのか
「もう…平気」
「なら、良いんだ。無理矢理笑顔はつくんな。つくった笑顔は見たくない」
「分かった」
夏樹と同様瞼の上にキスを落とした
夏樹とは違って顔を赤く染め上げた
「冬樹は冬樹らしく生きろ…それじゃ、教室に戻ろ。夏樹が待ってるよ」
うんと大きく頷き、教室に戻っていった
(無理矢理振る舞わなくて良いんだよ。自然に生きろ)
後ろで琉生は微笑んでいた
冬樹は教室に着く直前振り向き、近付いてきた
「どうしましたか?」
頬にキスをして、顔をほんのり赤くしながら笑った
「行こッ!」
教室に入ると、皆帰る様子だったみたいで振り向いた
「夏樹、部屋に帰ろう?」
「冬樹…うん、帰ろう」
それを微笑ましく見た
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