3
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それが気に入らない(当たり前だけど)男はまた殴りかかった
「困った人達ですね」
紅茶を飲み干し、右手で腹に拳を叩き入れた
倒れた男の上を歩き、その場を去った
屋上に行き、夏樹を待った
暫くすると屋上の扉が開く音がした
「此処座って」
「分かった」
「あれからどう?又無理してんじゃねェの?」
夏樹は驚いた顔をした
じわっと涙が浮かんだ
夏樹が抱き付いてくる前に抱き締めてあげた
「泣いて良いよ。泣け」
「うぅ――……僕等って…にてるから、告白、とか、で呼び出されて、も逆の…ばあい、が多、くて…僕、冬樹じゃ…無いって、言って…も、あなた、でも、良い…です、って…言うの。結局、にてる、から、どっち、…でも―…良いんだって、…思い、知らされ…て」
「夏樹も冬樹も似てるけど、違うよ。その人達は上っ面しか見てないだけ。夏樹は凄く明るいし、笑顔だって違う。どっちでも良い訳無いよ。そんな悲しい事言うなよ?其奴等は見る目が無いだけ!間違えられて嫌な気分するのは当たり前だよな。それを中で処理しないで表に出せ。」
「琉生、あり…が、と」
「少しずつ頑張っていこう。キツくなったら言えよ?」
「うん」
「じゃ、平気だな。教室戻ったら冬樹呼んでね?夏樹も感づいてるでしょ。」
それに頷いた
「似たような事だと思うよ。俺の予想だと」
「…もう少ししたら行くね」
「夏樹、笑顔でいて欲しいって言ったけど無理矢理つくんなよ。自然の笑顔最近出来てなかった」
上を向いた夏樹
瞼の上にキスを落とした
「琉生にキスしてもらった~自慢しよ」
ニコッと笑みがこぼれた
「その笑顔だよ…自慢とか止めろ。俺が恥ずかしくて死ぬ」
「嫌!」
琉生は下を向いた
視線をあわせようとする夏樹を全て拒否した
内心笑いを堪えている
「琉生~」
「嘘だよ嘘」
頭をポンポンと叩いた
授業が終わる鐘が鳴った
.