3
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
傷口からはとめどなく溢れ出る血
ガーゼを宛てるが、血は止まらない
「血、止まんねえ」
「みたいだな…流石にフラつく」
「当たり前だ、ドジ」
「どうせドジだよ。じゃなきゃ仲間を失ってたからな。頭より体が先に動くんだよ…俺は」
「痛いけど我慢しろよ」
息をつく間もなく痛みが体中を支配する
「みさ…き。い、た…い」
「うん。わかってる…」
皆、ただただそれを見ていただけ
不謹慎だが、痛みに耐え涙を流しながら震えている深雪に胸をドキリとさせた
「一時的だけど、血止めたから今から病院行くぞ。じゃないと出血多量で…死、ぬ」
「分かった。行くよ…だから皆そんな顔すんなよ。特に岬な」
立ち上がった
「全員は来なくて良いから…夜間だからこの人数は困るだろ」
心配をしてくれているので、やんわり断った
「心配してくれて有難う」
「俺は行くからな」
「岬は心配性だな」
右手で財布を掴み、ポケットに突っ込んだ
「心配性じゃない。普通だ」
「じゃ、行ってくるから眠かったら寝て良いからな。俺を待ってる必要は無いから」
右手で手を振り、部屋を出た
岬は無言で隣を歩いている
病院に電話をして、急患という事を告げた
直ぐに夜間の医者が診て、治療された
包帯を巻かれ、また来るように言われた
「わかりました」
財布から金を出して、病院を出た
やはり無言の岬
岬の前に行き、抱き締めた
「心配かけて本当にごめん」
「本当だよ…痛いんならちゃんと言えよ。何でも自分の中で解決しやがってふざけんなよ。俺ってそんなに頼りねェのかよ」
「心配かけるのが嫌なんだ…岬は優しいから、頼ると俺が弱くなる。だから頼れない…ごめんな」
それから2人は抱き締めあった
.