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そして、下っ端ではあるが仲間に近付いた
「大丈夫か?電話有難うな。俺がもう少し早く来れればこんな被害無かったよな…本当にごめん」
ジャリ
砂を靴で踏む音
「うらぁー」
その声に後ろを振り向いたが、もう無傷ではいられない距離まで来ている
素早く仲間を押し、左手を出した
左腕にナイフが食い込んだ
ポタポタと地面に赤い血の斑点が出来る
右手で男の腕を掴み、ナイフから手を外させた
「武器使うのは…弱い奴のやる事なんだよ」
ガッ
頬を力一杯殴った
ナイフを左腕から取り去り、投げた
そのナイフは持ち主の頬の横に…
「俺が気に食わないんなら俺に喧嘩売れ。仲間に手出すのは筋違いだ」
上から掛かる圧力に息が出来なくなる
「深雪!腕!」
「岬か…あぁ、良い。別に」
「良くねェ!腕出せ」
「来るの遅ェな。お前等。ま、何とかなったけどね」
「みたいだな…お前さ、自分の体大切にしろよ」
「仲間も守らない奴が総長なんかやってられるかよ。だいたい、この騒ぎは俺が気に入らないから起きた事なんだ。俺が原因なんだ…守るのは当たり前の事なんだよ」
傷を沢山負った仲間を見つめながら自分を責めているのが分かる
「お前だけが悪い訳じゃない…だから自分を責めるな」
頭を撫でながら言う灯に涙が出そうになった
「でも…ッ!俺が原因なんだよ…」
「バーカ!お前に原因がある前に幹部の俺等に原因があるんだよ」
慎司の言葉に首を振った
「今頃ひょっこり戻ってくるなんて都合良すぎたんだよ…幹部が原因っていうんだったら今頃戻ってきた俺がいけない。皆ごめん。」
「…っんなよ…ふざけんなよ何が俺が原因だよだ。都合が良すぎる?都合が良くて何が悪い。周りなんか関係無い。俺等が良いって言ってんだ、必要としてんだよ!周りなんか気にする奴じゃなかっただろ?今まで通り舞蝶の総長で、トップ立っててくれよ…自信持てよ。誰が何と言おうと深雪は舞蝶の総長なんだよ。俺等の言葉を信じろ」
「雪哉…ごめん」
ギュッと抱き付いた
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