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夢小説設定
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エレベーターに乗り、しゃがみ込んだ秀
中に入り、目線に合わせてしゃがんだ
「秀、どうしたんだよ?言えないことか?」
僅かに体が震えてるのが分かる
「周りに……一ノ宮の息子…としか、見られ…なくて、…俺を…見てくれ…無かった……誰も…」
「ん…辛いよな…辛かったな」
「お前に……何が分かるんだよ」
「わかるよ…痛い程。どんなに自分が成果をだしても意味が無い…その度に自分は見られないって。辛いよな…凄く」
秀を抱き締めてやると、背中に手を回して応えてくれた
「泣いても良いんだ…泣けよ、今まで溜まってた分」
肩を震わせ、声を殺して涙を流した
「大丈夫、大丈夫。俺が居るんだから。お前の仲間はちゃんと秀って人間を見てるよ…秀は一人じゃないから」
「…ぁ、あ」
肩に顔を埋め、涙を零している
「溜め込むな…吐き出さないと壊れるぞ」
「わ…ってる」
背中を叩き、頭を優しく撫でてやる
「ほら、上向け」
顔を上げさせ額に額を合わせた
「お前は一人じゃない。周りには秀を必要としてる奴等が沢山居る。自信持って良いんだ。秀っていう自分に…」
額を離し、額にキスを落とした
頬を伝う涙を拭い、笑いかけた
「抱えきれなくなったら、寄りかかったって良いんだ。一緒に背負ってやるよ…な?考える前に相談しろ!!」
「有難う」
「ん!さ、戻ろう。その瞳が戻ったらな」
エレベーターは何処も押していないので動いていない
隣に座り、待った
携帯が鳴り響いた
琉生は携帯を開き、画面を見た
「もしもし」
『もう一度考え直して下さい』
「お断りします。二度と電話してこないで下さい。訴えますよ?」
携帯を閉じ、秀を見ると目があった
「んー、どうした?」
「嫌…何でもねェ!行くぜ」
エレベーターから降りて、部屋に戻った
「秀!どうしたんだよ?急に出てって」
「心配すんだろ?」
「「僕等に言えないの?」」
「ちゃんと言えよ」
「秀は抱え込みすぎなんだよ」
秀は下を向いてしまった
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