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顔を上げ、月を眺めた
踵を返し、砂浜を見ると目があった
ほんの少し前に会った潤だ
「お前…何やって…」
「イラついたからそのまま突っ込んだ」
髪を掻きあげながら砂浜に足をつけた
「で、潤は何で此処に居んの」
「帰る家が無いから…かな~」
その寂しそうな顔に深雪は抱き締めたくなる衝動を抑えた
「なーんてな」
そう言ってまた笑う
(誰かの笑い方と被る…あ、竜とだ。この寂しそうに笑うとこ)
傍に行き、隣に腰を下ろす
「…いつから独りなんだ?悪い、単刀直入に聞き過ぎたな」
「嫌、気にすんな…」
また辛い笑顔…
「なぁ、潤。俺の仲間も潤と同じ笑い方をするんだ。悲しくて辛くてそれを隠すために笑うそんな笑い方をするんだよ…その癖、仲間を護るために体を張って抱え込む奴なんだ」
「それって…竜か?」
「やっぱり知り合いか…」
「今、竜は元気?」
「表向きはな…」
それだけで会話は途切れた
潤は口を開いた
「竜の前で俺の話はしないでやって…」
「…わかった」
「有難う、な。」
「今日つか、これからどーすんだ?」
「誰かにに連絡して泊まる」
「俺の家来るか?」
「嫌…」
「遠慮すんな。家に来い」
それに渋る潤
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