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夢小説設定
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深雪はゆっくり震える息を吐き出した
「ハワイに迎えに行った時話せば良かったな…話すよ。ベンチに座ろう」
漸くベンチに座り、息を吸い言った
「俺、こんな容姿じゃん。金髪に蒼眼…だから、跡取りに周りから反対された。女の跡取りなんて認める訳ない…しかも、このまま変装なんかせずに通っていた俺は好奇の瞳で見られ反感の眼差し…妬み。人の醜いところばかり見てきた。どれだけ実績を出しても否定され続けた」
ギリッと下唇を噛んだ
血が滲んでいる
「実績を出せば出すほど、周りは上を求める。傘下に入ってる奴等は尚更…俺は周りから認められていない存在。そう悟った瞬間から俺は変わったのかも知れない…だから、今がその末路。どんなに辛くても傍に居て支えてくれた彼奴に俺はどれだけ救われたか…どれだけ感謝をしたか。いつも口から零れるのは彼奴を傷付ける言葉ばかりだった。どんな時も傍で支えてくれた彼奴は…世界中の中で一番大切な人」
そう言って空を眺めた
「それなのに俺は…彼奴を竣を護れなかった」
悲鳴にも似たその声
自分を責める瞳
「羽千田組を潰したのは俺…竣を殺そうとした葉を許せなかった。でも葉をあんな風に変えてしまったのは結局俺…全ての元凶は俺なんだよ。ハァー…マジで早く目覚ませよ。あんの馬鹿竣!!!!」
最後は怒鳴った
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