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夢小説設定
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それに琉生は真を見る
「真の気持ちは嬉しいよ…でも、人は儚い。脆い。皆、自分が一番だ」
「それはさ、俺の気持ちは分かるけど信用には欠けるって意味だよね」
それに無言で返した
無言は肯定
それが真に突き刺さる
「信用させてみせる」
琉生を掻き抱くように抱き締めた
「必ず…絶対」
「人に絶対は有り得ない」
「嫌、離さないから」
「真、有難う…」
そう小さく、自分自身でも聞こえるか聞こえないかぐらいの声量
「真、そろそろ離して?俺、好奇心の瞳嫌い…」
少し琉生の体が震えている
真は目を見開き、琉生を姫抱きにした
一瞬のことで周りも琉生も呆気にとられていた
真はそのまま生徒から見えない様に琉生を連れ走り出した
琉生を抱えたまま呼吸を整え始める
「降ろせって」
「じゃぁ、聞いても良い?何で震えてたの?」
「…ッ!!それは―――」
「言いたくないなら言わないで良いよ。やっと戻ってきた深雪が何処かに行ったら嫌だ」
深雪を抱き締める力が増す
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