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夢小説設定
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その笑みは色々な思いが交差していただろう
「あの倉庫に明日の夜だ。」
それだけ言って葉は消えた
「全て終わらせる…必ず」
拳を握り締め、月を見た
「叶、大丈夫か?」
「平気です。心配いりませんよ。大丈夫ですか?」
「俺は平気。明日全てを終わらす…彼奴の為にも、彼奴等の為にもな」
手を差し出したが、叶は笑い一人で立ち上がった
「突き飛ばしてごめんな?傷つけたよな…ごめん」
「…大丈夫です。」
そう言って再度深雪を抱き締めた
「あまり無理をしないで下さいね。ですが、負けないで下さい…無事で帰ってくることを待ってますからね」
頭を優しく撫で、小さく微笑んだ
「あぁ、有難う…必ず帰ってくる」
そう決意の籠もった声音に叶は頷いた
叶は腕を解き、微笑んだ
「叶、飯作ってくるから寝て待ってろ」
「はい」
「…一緒に下行くか?熱の時一人だと寂しいだろ?」
一瞬驚愕の色を見せたが、ゆっくり頷いた
「じゃ、行こうか」
手を繋ぎ階段を降りて行く
キッチンに立ち、お粥を作って叶の前に土鍋に入ったまま持って行った
それを分けて次々と口の中へ運ぶ
「あんまり急いで食い過ぎるなよ」
「美味しかったので勢いでつい」
頭をうなだれ、少し様子を窺うように深雪を見た叶
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