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夢小説設定
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服の袖で涙を拭う琉生
「泣いてくれて少しホッとした。気を失った時は少し驚いたが…あの声で臣が落ち着くなら毎日言いに来てやる。」
「何をだ」
クスッと笑い耳元で囁いた
「大丈夫よ?泣いて良いのよ。早く殻を出ましょう?本当の貴方の表情、見てみたいから…ゆっくり前に私と一緒に進みましょう?」
「…あ、ぁ」
「迷わないように道標になるから」
そしてそのまま臣を抱き締めた
前屈みで少し辛いが、そんなの気にしない
「琉生…有難う」
「ありのままの臣を見せて」
「いつかな」
「そう…気長に待つから別に良い」
(俺が居なくなる前に見せてくれれば)
携帯が静かにその場に音を刻む
「はい、春どうした」
『今、近道しようとコンビニの裏を通ったら族と組が手を組んだ現場で…舞蝶を狙ってるんです』
「組の方の男って髪は銀のメッシュ入ってたか?」
『あ、はい』
「わかった…有難う。助かった。で、息切れしてんのは追いかけられてるんだな…場所は何処だ」
『え、来てくれるんですか?』
「馬鹿、当たり前だ。で?」
『自分でも良く分からない…です。』
「電話切るなよ?逆探知するから。臣パソコンかして」
「あぁ、構わない」
片方の手で優しく臣の頭を支えながら起き上がらせ、パソコンをいじり始める
「場所わかった。今から行くから、捕まらないように逃げろよ?携帯はそのままポケットにいれとけ。切るなよ」
『はい』
「じゃ、後でな。必ず助けるから心配すんな。俺を信じろ」
携帯を置き、第一ボタンを開けネクタイを緩める
寮長室の奥に行き、物色している
服を適当に取り、着替える
「臣、この服借りてくな」
「構わないが、緩そうだな」
「緩いんだよ。臣、今日は此処に鍵かけて俺の部屋行ってろ。新しい方の部屋な」
ポンとキーを投げ、ウィッグを取り去った
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