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寮長室に入ったは良いが、離してはくれない
抵抗はせずに抱き締められたままでいる琉生
「臣、大丈夫か?」
「黙ってろ」
そう言ってキスをされた
少し乱暴だが、優しく哀しいキス
琉生はゆっくり臣の髪を撫でた
あやすように、ゆっくり優しく
琉生を抱き締める腕に更に力が入る
「泣け、臣」
少しずつ肩が震えだしている
「何がお前をそうさせる?その原因を教えてくれ…本当の臣を見せて」
それに頭を左右に微かに振った
「言いにくいか?なら、まだ言わなくて良い。兎に角今は泣け」
優しく抱き締めた
暫くするとズルッと臣の体が傾く
それを何とか抱き止めようと努力はしたが、臣の体は地面へと
臣と地面の間に滑り込み、直撃を免れた
臣の体をちゃんと寝かせ、ブレザーを脱ぎかけた
そして、膝枕をして涙を親指の腹で拭った
髪を撫でて、小さく微笑んだ
「やっと泣いたな。それで良いんだよ…俺みたいになっちゃいけないからな」
そう言って天井を見た
(俺みたいには誰もならせない。こんな想いしてほしくないから)
臣の瞼の上に手を乗せた
声音を深雪に戻し、優しく耳元で囁く
「大丈夫よ。貴方が泣いても誰も貴方を咎めたりはしないから…泣いて良いのよ?泣いて…」
優しく包み込むような、そんな言い方に臣は寝ているにも関わらず涙を流した
「感情を出すことを躊躇わないで」
次々と流れてくる涙は琉生が優しく拭う
「ゆっくりゆっくり、殻から抜け出しましょうね」
そう言って髪を撫でる
涙は止まらず流れている
ゆっくりと震えながら瞼が開いた
瞬きをすると更に涙は零れる
「気を失ったんだよ、臣」
「…夢を見た。いつもの悪夢じゃなく優しい夢を見たんだ…心が落ち着いていつの間にか泣いてた。あれは誰の声だったんだ?」
「こんな声じゃなかった?無理し過ぎなのよ。貴方は…」
臣は目を丸くしながら琉生を見た
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