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夢小説設定
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哀しい哀しい表情だから
そう言った後笑顔になった臣
(彼は誰か一人傍に居ないと弱くなってしまうのかもしれないな…)
臣は琉生の手を握り歩き出した
朔夜は少し後ろを歩いてくる
握られた手を、少し戸惑いつつ握り返した
それに更に臣は強く握ってくる
「馬鹿」
「五月蠅い」
「悪い、少し乱暴だ」
グイッと臣の襟を掴み引き寄せた
耳元で喋った
「無理してんじゃねェ。辛かったら電話してこい。行ってやるから」
離れる瞬間に頬に軽いキス
「琉生、有難うな」
「おぅ。いつでも呼べ」
そう言って笑う琉生を臣は抱き締めた
「臣?」
琉生は驚きつつも問い掛ける
「俺、お前に会えて良かったよ。本当に」
少し前屈みになっている臣の背中に手を回し、背中を叩いた
「此処だと見られるから、寮長室行こうぜ」
琉生を半分引きずりながら、寮長室に入っていく
「お、臣?引きずんな」
そう言ったところで引きずるのを止めるはずが無い
「朔夜、悪い。お願いは明日聞く…じゃ、また明日な」
その言葉が終わったのと同時に寮長室の扉が閉まった
朔夜は臣を恨みつつ、背を向けた
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