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夢小説設定
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歩いて少し経つと、口を開いた
「なぁ」
それは秋羅の声
足を止め振り返る
「何だよ」
「本当に舞蝶か?」
「あぁ。そうだけど?まぁ、琉生でもあるが」
「嘘じゃ…ないんだな」
少しずつ震え出す秋羅の体
「あぁ、」
「会えて良かった。本当にあの時は有難う」
「クスッ…悪い。笑うつもりは無いんだけどさ、御前等同じこと言うから…つい笑いが、クスッ」
口元を押さえながら笑う深雪の姿に、皆見とれた
「もうあの時のことは水に流せ」
「「「「「「無理」」」」」」
「何でそんなにこだわる」
「俺等にとって、無くてはならない過去だから。」
「もし、あの時舞蝶にあってなかったら俺等は…こんな風に笑えてない」
「だから消せない」
「大切な過去ですから」
「舞蝶のお願いでも聞けない」
「舞蝶と出会って変われたんだよ。だから、ごめん」
深雪は目を見開いた
「…有難う。ごめん」
俯きながら小さく言った
「そんな風に思ってくれてるなんて思わなかったから…悪い」
そんな暗い空気を壊すかのように、電話が鳴った
電話を開くと見たことの無い番号
「はい」
『テメェが舞蝶か?陸とかって奴預かった。無事に返して欲しかったら、海の近くの倉庫に来い』
「テメェ、誰だ」
『県13位の総長だよ』
ブチッという音を立てて電話は切れた
思わず、携帯を握る手に力が入る
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