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夢小説設定
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エレベーターに乗り、背中からズルズルとしゃがみ込んだ
(どうすれば良いんだよ)
ポーン
エレベーターの扉が開き、直ぐに立ち上がって自室に向かった
カードで開き、ベッドに体重を預けた
「ハァ…例え抜ける事になったとしても、皆の答えだから受け止めるよ」
制服を脱ぎ、シャワーを浴びた
髪を乾かし、時計を眺めた
「行くか」
白の特攻服を持ち、私服で寮を飛び出した
天龍の溜まり場から少し離れた所に気配を消しながら隠れて様子を窺う
黒蝶の時は髪は茶色で瞳は漆黒だったのに、特攻服を着た舞蝶は髪は金色で瞳は蒼だ
舞蝶の時が深雪の本当の姿
自前の髪と瞳
所謂クォーターだ
特攻服は少し黒蝶の時とは若干違う
黒蝶は大きい蝶だが舞蝶は小さく沢山散りばめられた蝶に背中に“舞蝶”と赤く書いてある
ブォォー
キィー
複数のバイクの音
バンッ
「此処が天龍の溜まり場か?」
「何の用だよ」
「総長とか全員居ないみたいだから潰しに来てやったんだよ」
「卑怯だ」
深雪は木から降り、天龍の下っ端に殴ろうとしているのを止めた
「随分セコいことしてんじゃねェか?」
その下っ端には“舞蝶”と書いてある特攻服が目に入るだろう
「舞蝶…」
震えた声音で確かに呟いた
「お前等は下がってろ…さて、勝負しましょうか?舞蝶と楽しく舞いましょう」
「舞蝶は姿を消したはずだッ!」
「確かに。一年ぐらい…やらなきゃいけない事があるからな…」
「100人居るのに勝つ気なのか!」
「勿論!」
その言葉の直後、総長だと思われる奴の顎を蹴り上げた
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