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夢小説設定
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暫くすると、生徒会室の扉をノックし入ってきた
「藤堂君。本当に全教科やるんですか?」
「やりますよ。昼までに終わらせますから」
シャーペンを持ち、スラスラと書き込んでいく
手が止まることが無い
寧ろスピードは上がる一方
下がるなど有り得ない
昼になる前に琉生はシャーペンを机に置いた
「終わりました。帰って良いですよ?これは、僕が一番信頼する先生に渡しますから。佐野静哉先生にね」
「何で…何でいつも佐野、佐野って。そんなに佐野が良いのかよ」
「えぇ。佐野先生は優しい先生ですからね?帰って良いですよ。五月蝿いんだよ」
「オレは、オレはーー」
近くにあったカッターを持ち、走ってきた
スッと手を出し、そのまま握った
サクッと切れ、血が流れ出す
反対の手で手を外させ、カッターをゴミ箱に投げ捨てた
「痛ェな。武器使う時点で弱いんだよ、テメェは」
「あ…あ……」
流れ出す血を眼鏡越しに見る
眼鏡を外し、血を舐めた
「鉄の味…マズッ。」
言葉を発することが出来ない男の前に立ち、胸倉を掴んだ
「刃物を持った時点で弱いことを主張してるんだ。なぁ、これ理事長に言ったら即解任プラス家庭は潰されるんだぜ?何でかって?理事長は俺に傷がつくのを物凄く嫌う。お前はどうしたい」
「す、す…み」
真っ青になりながら謝る
「次こんなこと起こしてみろ?解任だ。今回のことは水に流してやる…だから今直ぐ出てけ。俺は今最高に機嫌が悪い」
真っ黒を超えた笑いを零し始めた
腰を抜かし立てない男は腕に力を入れ外に出て行った
琉生はそれを見届けてから、ハンカチを取り出し巻き付ける
歯と指でハンカチを結び、座った
「何固まってんの?」
「殺気で…」
「あ、悪い。あれ、凪斗は?択人は?」
「もう直ぐ来る。隣の別室で寝てる」
琉生は立ち上がり、隣の部屋に向かう
中に入ると、ベッドで寝ているのが目に入る
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