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夢小説設定
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夏樹は未だに固まったまま
「お二人はどう言った経緯で僕に話し掛けて来たんですか?」
「話してみたくて」
「仲良く出来そうだったから」
「そうですか…仲良くなりましたね。この数日で」
「「うん!」」
冬樹が思い出したように話し出した
「あの族を殴った時、口調違かったよね?何で?喧嘩も強いし」
「それは…」
(ヤバい、ヤバい、ヤバい)
「まだ話せません…決着がついてませんから。もう暫く待っていて下さい」
(準備がもう少しで整う。彼奴を潰せば…終わるんだから。舞蝶のメンバーが受け入れてくれれば…無理だよな)
「すみません。」
「「大丈夫だよ。何時か話してね」」
「皆さんが受け入れてくれれば…良いのですが」
「「何言ってるの?僕等は琉生が必要なんだよ?受け入れないとか有り得ないから」」
「有難うございます…」
(涙零れそう…優しいな。きっと話せる時が来るんだろうな)
瞬きをしたら涙が零れてしまう
ツゥーと頬を伝ってしまった
今まで我慢してきた涙
一度泣き出したら止まらない
止めようと拭うのに止まらない
ボロボロと涙が零れる
「っ…みません。顔、洗ってきます」
出ようと立ち上がったのに、腕を掴まれ引き寄せられた
冬樹と夏樹に抱き締められていた
「「泣いて…良いんだよ。我慢しちゃダメ」」
堰を切ったように溢れ出す涙
「有難う…ござい、ます」
人の体温を久し振りに感じた琉生
優しく包み込むような体温に涙がまた零れた
「すみません。泣いてしまって」
「「全然良いよ」」
「有難うございます」
笑顔を見せると、目を逸らした二人
立ち上がると携帯が落ちた
琉生はそれを素早く拾い、手で握った
その瞳は揺れている
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