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夢小説設定
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気を失った男を跨いで
食堂の中にコツコツと入っていく
「琉生、頬」
「あー、大丈夫大丈夫」
Yシャツで乱暴に拭く
「あ、更に血出てきた。最悪だな…」
「ごめん…」
「莉兎のせいじゃないから大丈夫だ」
頬を鮮血が伝い、白い肌にはえる
「全く眼鏡を壊されたのはイラついた」
髪を掻き上げた
その瞬間、覗かせる綺麗な顔
それを見た一同は自分達の目を疑った
「後で治療しないとな」
「俺がやる」
血で濡れた頬に視線が集中する
後ろから走ってくる音
それは殺気が入り混じっている
(さっきのか)
後ろを振り向かず、手が届く範囲に来るまで待った
莉兎の腕を引き、自分の腕の中におさめて
横にズレて、走って来た奴の手首を掴んで地面に叩きつけた
一回転して地面とこんにちは
「クスッ、喧嘩売る相手間違えたな~」
冷めた視線でその男を見ながら
周りは今何が起きたか分からない
「あらら、気絶してんの?そんなに強くやってねェーよ」
腕の中に居る莉兎の髪を撫でながら、飄々と言う琉生
ピクリとも動かない男を一度見て、踵を返した
莉兎を腕から離す前に、額へと軽いキス
何食わぬ顔で食堂の奥へと行く
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