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夢小説設定
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既に荷物はセットされている
「柾谷は早いな…本当に」
自分の荷物を見ながら
龍虎の時のジャージもある
「あー良かった」
それに安堵の息をし、前の部屋に入った
「琉生!!」
「どうした?」
「荷物が無いから…居なくなるのか心配で」
「この部屋からは居なくなるよ。莉兎は此処に住んで良いから…俺は隣に居るから」
「嫌だよ。嫌だ」
抱きついてきた莉兎
震えてる体
そぅーと頭に触れた
「莉兎「嫌だ。聞きたくない」」
「莉兎!」
その声にビクッと震えた
変装を解き、優しい声音で話した
「俺の話、聞いて。莉兎を一人にしないのは変わらないよ?ただね、莉兎も男だから俺はほんの少し離れる。寝るときとかね」
「ん…」
「今日限りで居なくなるけど、今日は一緒に寝ようか。ね?本当に限界な時は傍に居るから」
「うん…うん」
「今日は日にちが変わるまで一緒に居よう」
そう言うと腕に力が籠もったのがわかる
顔を上げ辛そうに微笑んだ莉兎
精一杯の莉兎のその時の笑顔だ
「莉兎、無理して笑うな」
頬に手を添えて苦く言った
「琉生を困らせたくない、から…」
「感情を出してくれた方が嬉しいな。今の莉兎のが俺は困る」
その瞬間、莉兎は涙を流した
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