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夢小説設定
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その手を掴んだ
「俺がいけない。臣は悪くない…」
「有難うな」
頭を優しく撫でてくる
バッと立ち上がり、ギュッと抱き締めた
「ふっ」
「何だよ」
「臣を抱き締めるなんて有り得ないと思ってたから」
「そうかよ」
「あぁ、寮長だから聞くけどさ。九条朔夜って知ってるか?」
「あぁ。彼奴は此処に良く居座る奴だからな。スペアの鍵も持ってるしな」
「ふーん。じゃ此処には長居出来ないな…俺のことは当分朔夜には内密にな」
「あぁ。頼まれても言ってやらないよ」
「朔夜が来ないうちに変装しないとな」
体を離し、コンタクトと眼鏡をした
「そんなに見んなよ」
ウィッグをして椅子に座った
「あぁ、朔夜来たな。」
ガチャガチャ
ドアノブを捻る音
ガチャン
鍵を開けて中に入ってきた
「また来たのかよ。今真剣な話をしてんのに…タイミング悪い奴だな」
「五月蝿い。どうせまた口説いてんだろ」
「んだとー?」
朔夜の頭を掴まえ拳を振り下ろした
「痛ぇー!!!何すんだよ」
「クスクス…」
「琉生、笑ってんじゃねぇーよ」
「臣と貴方のやりとりが面白くて、つい笑ってしまいました」
「誰、お前」
「藤堂琉生です。宜しくお願いします」
敵意剥き出しの朔夜に内心苦笑いしながら言った
「お邪魔のようなので、失礼しますね。」
紙とペンを取り出し、その紙を臣に渡して出口に向かった
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