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夢小説設定
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無言で歩き続ける二人
「莉兎、下がってろ」
そう言って前に一歩出た
「俺に何か用か?」
「全国No.1って言うのは誰もが知ってるが、世界No.1って言うのはまだ周りが知らないみたいだから、今のうちにその地位をいただこうと思って」
「知ってたんだ。無駄な戦いのために来て頑張るね」
クスクスと笑い出す深雪
「莉兎に手出したら殺す」
「そんなの知るかよ」
ダッと駆けてくる
莉兎までもが囲まれている
「なぁ、本気で俺を怒らせたいみたいだな」
「誰か…助け、て」
耳に届く莉兎の悲痛な声
深雪は莉兎の周りに居る男を一瞬で蹴散らした
「莉兎、大丈夫か?直ぐ終わらせるから後ろに居ろよ」
「ぅん」
「莉兎って奴、可愛いな。寄越せよ?遊んでやるから」
「死んで良いよ。お前等」
殺気が深雪を取り巻く
「片道切符をあげるよ。地獄へのな」
そう言い終わった瞬間、周りを殴り飛ばしていく
瞼を降ろし、敵を確実に倒していく
総長の前に行った瞬間、瞼を開け顎を蹴った
嫌な音がしたが、そんなの関係無いかのように莉兎を連れてその場を去った
「大丈夫だったか?」
「…うん」
「ごめんな。巻き込んで嫌な思いさせて」
流れている涙を唇を寄せて掬った
両方の目尻に
「ごめんな、本当に」
涙を掬い、莉兎の唇の端にも唇を寄せて掬った
「///琉生」
「ごめん!!」
「こっちのが良い」
そう静かに呟いた
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