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夢小説設定
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それが気に入らない臣
「離していただけませんか?」
溜息を吐き、耳に唇を寄せた
「臣、離して下さい」
パッと手が離れた
「御前、耳元で///」
その琉生の声が色っぽくて耳を手で塞いでいる
「では、僕はこれで」
踵を返し、エレベーターに乗った
(バレてたとはな…気が抜けない)
ポーンと音がし、渚達の部屋へと向かう
コンコン
「琉生です」
ガチャ
「琉生ー入って」
中に通され、靴を脱ぎ中に入っていく
ウィッグとカラーコンタクト、眼鏡を外し、息を吐き出した
「さて、渚は?」
「奥で唸ってる」
「想像出来て笑える」
クスクスと笑い出す琉生に、星は心なしか顔を赤くしている
「星は大丈夫?勉強とか、色々と」
「大丈夫だよ。だから渚の勉強手伝ってあげて?渚馬鹿だから」
「弟に言われちゃ終わりだよね…星、無理しなくて良いんだよ?分かんないんだったら聞いて?」
「ん、有難う深雪」
「星は何も言わないから駄目だよ。言って良いんだよ」
「本当に僕も一緒に教えてもらって良いの?迷惑じゃない?」
「迷惑じゃないから言ってるんだよ。星なら大歓迎だよ。行こっか?」
「うん、勉強道具持って直ぐに行くね。先に行ってて良いよ」
星は部屋に戻って荷物を纏め、渚の部屋に歩いていく
「え…」
星は目を疑った
「中に一緒に入ろうか。一人だと入りにくいだろ」
ガバッと勢い良く抱きついてくる星を抱き留め、背中をさすった
「迷惑じゃないよ」
そう言って強く抱きしめ返した
「中、入ろうか」
「うん!」
星の満面の笑みを何年振りに見たのか
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