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夢小説設定
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そんなことを知らない琉生はそのまま視線を空へと滑らせた
「「渚とかって人のこと好きなの?」」
「あぁ、好きだな。でも…」
スッと瞳が曇った
「傍に居て欲しく無い…もう傷つくの見たくないから」
「何かあったのか?」
それに哀しく笑った
「皆さんは授業を受けて下さい。僕は少し行かなければいけない場所がありますから」
それに仕方無く頷き、帰って行った
琉生はあるバーに向かって歩みを進める
ゴン
見たくもないカツアゲの場面が目に入る
缶を軽く蹴ると
意外と強かったようで、リーダーの頭に当たってしまったようだ
「テメェ、何すんだよ」
「そうだ、謝れ!!」
「じゃないと痛い思いすんのはそっちだぜ」
「―――――な」
「あ゛?」
「弱小グループだなって言ってるんですよ」
「んだと、テメェ!」
「消えて下さい。僕が笑っている間に…」
眼鏡の下からでも分かるくらい殺気が宿っている
「ち、ちくしょう」
胸倉を掴んでいた手を離し、去っていった
シワが入ったYシャツを直し、後ろを向いた
「これからは裏通りを通らないように気をつけて下さいね。では」
そう言ってバーに向かって歩きながら、眼鏡を外す
カラーコンタクトを外し、ウィッグを取り髪を整え制服を着くずし中に入った
「叶、久し振り。店の外にcloseの出して来ちゃったよ…ニュース見たか?」
「見たよ。捕まったみたいだね」
「渚生きてたんだよ…」
「良かったですね」
「でも、もう前みたいになって欲しくないから傍に居て欲しくないんだ…学校にまで転校してきてどうすれば良いかわかんないんだ」
そう言って拳を握り締めた
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