9
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
琉生が向かった場所は…
「やっぱ、居た…」
海の前に立ち、呆然としている一人の影
「星、久し振り。」
「…誰?」
「深雪。訳あって変装中」
虚ろな目から輝いた目になった
「深雪、深雪」
そう言って抱き付いてきた
「星、決着つけてきたよ…渚の決着を」
「本当に?」
「嘘をつく訳無いだろ?」
「…終わったんだ」
フッと息を吐いたのと同時に気を失った星
星は男だが、体格は女のように細く背ばかり伸びている
深雪は何とか星を支え、砂浜に腰を降ろした
額に優しいキスを落とし、髪を撫でた
「約二年…星、辛い思いしてたよな?ごめん。私が弱いから。一歩踏み出せなかった…本当にごめんな」
頬に触れ、親指の腹で撫でた
そこにポタポタと涙が流れ落ちる
深雪の頬に手を伸ばした星
目が覚めたみたいだ
「深雪…泣かないでよ?僕が渚に怒られちゃう」
「星、ごめん。約二年…待たせて」
「良いんだよ…長かったけど、嬉しかった。ちゃんと決着つけてくれて」
ニコッとまだぎこちない笑みを浮かべる星
「渚を護れなくて…本当にごめんなさい。本当にごめんなさい」
「良いよ…もう。決着つけてくれたんだから」
ポタポタと涙は止まることを知らないかのように流れている深雪
.