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抱き締められていてわからない
だが、意志の籠もった声音に琉生は頷いた
皆部屋から出て行った
「この話聞いて離れていっても良い。俺は組の跡取りなんだよ…まぁ、極道でもあるか。それで家から抹殺命令が出た奴を始末しに行く…勿論一人で。だからこういう怪我はいつも。敵は大人数だから…主に家に背いた奴や違反を犯した奴を。常に仕事が終わった俺は血まみれ…殆どが敵の血。俺は穢れている。こんな手で琉生に触れてる俺は最低だ」
「…。俺だってそしたら穢れているよ。真は最低なんかじゃないよ」
「沢山の人の血を流した…俺は生きることを赦されているのかわからない」
「赦されてるよ。そういう風に思っている真は穢れていないよ?」
「俺は…ッ」
「大丈夫。自分を責めないで…その心を大事に大切にして。そういう世界で生きていくのには…。殺らなきゃ殺られる世界だから」
「何で、そんなに詳しいの?」
それに苦笑いを零す
「詳しいから?…って誤魔化すつもりだったんだけど、俺が話さないと納得出来ないよな…俺も一応組の跡取り。だからだよ」
「えっ?」
「多分聞いたことあると思うよ…栗原組を」
「…あの有名な組の跡取り?」
「親父がそっちの世界の人…ってわけ。」
また小さく苦笑いを零す琉生
「話を聞いても離れていかないよ。何があっても離れていかないよ。真が何であっても離れていかないよ。これから先ずっと真を支えていくよ。絶対に…」
「深雪。有難う」
「ううん…俺からも有難う。話してくれて」
抱き締め合い笑った
両頬に軽いキスを贈る琉生
「お礼と口止め」
「あ、ぁ」
ぎこちない真からの返事
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