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夢小説設定
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そっと強めの声で言った
「俺の気分しだいだな!今日から毎日夜出掛けるから話し通しておいて…頼りにしてる」
『うん!良いよ』
「じゃ」
電話を切り、息を吐いた
(これから一週間ぐらい大変だな)
冬樹の病室の扉が開いた
夏樹の瞳は充血している
「大丈夫ですか?」
「…ん。冬樹が起きなかったら「そんな嫌な考え止めて下さい。信じて待ちましょうね」」
ガバッ
抱きついてきて泣いてしまった
「同じ部屋に移りますか?直ぐに手配しますよ」
首を縦に振った
「分かりました。夏樹も泣き止んで下さい…我慢しろとは言いませんよ」
そう言うとまた泣き出した
少し困った顔をしたが、微笑んだ
「大丈夫ですよ。外傷が酷いだけで命に別状はありませんし、寂しいのなら傍に居ますから」
「琉生…有難う~(泣)大好き」
「僕もですよ。寂しくなったら此処に連絡を下さい…必ず来ますから」
小さな紙を手に握らせ微笑んだ
「有難う」
「夏樹は泣き虫ですね」
背中を安心させるように優しく叩いた
左手だけでだが
右手はナイフを掴んだので、結構傷が深いのだがあまり痛くない様子
泣き疲れたのか寝てしまった
夏樹を支えながら、ちょこちょこと後ろに下がっていくとソファーが見える
そこに寝かせ、夏樹を見た
「泣きすぎ」
そう言って涙を指で拭った
時々冬樹…冬樹と言っている
それに顔を歪めてしまう
「看護婦さん、院長に個室にいる重傷患者の人の部屋にベッド一つ移動と伝えて下さい…以上」
看護婦さんは走っていった
ベッドが移動されるのを見届けて、夏樹を寝かせた
枕の横に置き手紙を置き、学校に向かった
授業中なのでやはり静かだ
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