風音編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
さらっと髪を撫で、涙を拭く
微かに瞼が動いた
ゆっくりと瞼が開く
「おはよ、昌浩」
瞬きをし、流れた涙を拭く暁に返事を返す
「暁、俺、なんで泣いてんの…?」
「奥に入り込んでる男の人のせいかな?」
起き上がった昌浩に冷たい手拭いを渡した
「冷やしときなよ?」
スッと音もなく立ち上がり、暁は居なくなった
晴明の部屋に入り、座る
「朝餉が終わったら来ると思いますよ…」
「そうじゃのぅ」
「俺はこれで。鴇、昌浩見といて。俺は少し眠る」
欠伸を零しながら部屋に向かう
《御意》
暁は茵に横になり眠りについた
瞼を開けたのは日が落ちた頃だ
《倒れたよ、昌浩。今茵に横になっている》
「!!…そう。」
《行かないの?》
「彰子様が居るから…」
遠くを見ながらそう呟いた
《昌浩の言葉忘れたのか?》
「忘れてない、忘れるわけない。でも、昌浩は揺れてる…二人を困らせたくない」
瞼を伏せた
.