窮奇編2
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竜巻で昌浩だけが飛ばされた
「昌浩!!」
暁の体からは血が流れる
足場は危なく、暁は昌浩を追うのに時間がかかる
「オン アジャラダセンダサハヤタウン」
体に纏わりつく障気を石化させ、崩れ落ちる障気
必死に駆け出す暁
「嫌だ…!昌浩」
窮奇は昌浩に牙を剥いた
咄嗟に出した右腕を噛み、落下した昌浩に尚も喰らいつく
左の肩口を前足で踏み、痛みを増幅させる
「まさ…ひ、ろ?」
『動けば殺す。このまま腕を食いちぎり肩を潰し、呪詛で内腑をずたずたに切り裂いて、いっそ殺してくれと懇願するほどの苦しみを与えてやろうぞ』
残忍に笑うその声に立ち尽くすしか無かった
何もできない自分に暁は情けなさを感じる
『…なにがおかしい』
窮奇の声を聞き、暁は顔を上げた
昌浩は何かを口の中で唱えている
「―…この悪霊をからめとれ。からめ取り玉わずば不動明王の御不覚これに過ぎず…!」
神気が立ち上り、大妖の全身を拘束する
窮奇は口を開き、昌浩を解放した
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