窮奇編
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もっくんを抱え、部屋に足を進める
「あまり自分を責めるな」
もっくんの額を撫で、哀し気な瞳で呟いた
部屋に入り、もっくんを寝かせ単衣に着替えた
再度もっくんを抱きかかえ、眠った
肌寒さを感じ瞼をのろのろと開けた暁
腕の中に居た筈のもっくんが居なかった
一瞬で頭が覚醒し、起き上がった暁
バサッと体から落ちた掛布に視線を向けた
「誰が?」
《騰蛇ですよ。茵に運んだのも掛布を掛けていったのも》
「そうか。いつ此処を出た?」
《少し前です》
「有難う」
狩衣に着替え部屋を出た
騰蛇の神気を探しながら
(昌浩の部屋か)
そこまで行くと、真剣な清明の声が聞こえたので踵を返した
その場で高く跳躍し屋根に乗った
音を立てないようにしながら
だが、慎重にし過ぎて踏み外した
「ッ!!」
固く瞼を綴じたが…
《大丈夫かよ?》
「か、櫂!」
姫抱きをされ、地面に堕ちることはなかった
「目、覚ましたのか」
《あぁ、もう万全だ。暁なんかよりな》
その言葉に何も言い返すことが出来なかった
その音を聞きつけ、清明ともっくんが出て来た
だが、その光景を見て魅入ってしまったようだ
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