窮奇編
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それに顔を真っ青にし、走り寄った
血は止まらず流れ続けている
その部分に手を当て、神呪を呟き治した
「騰蛇、暴走したのか」
スッと立ち上がり、恐れることなく灼熱の炎に近付いていく
「自分を責めるなと言ってるのに」
騰蛇にどんどん近付き、炎に体が呑まれた
それでも暁の体も狩衣も燃えていない
手を伸ばし、髪に触れた
「自分を責めるな…大丈夫。昌浩は生きてるよ。騰蛇は何も悪くないから心配いらない。戻っておいで」
ギュッと抱き締め、髪を撫で続けた
「至宝を勝手に呼ぶことを赦してくれ…紅の蓮、紅蓮戻っておいで。帰っておいで?皆紅蓮の帰りを待っている」
ピクリと反応し、炎は消えた
暁の腕には物の怪となったもっくんが残された
力が抜け、膝をついた
晴明は昌浩に寄り、叫んでいるところに
『なるほど、我を解き放ったのは、その子どもか。見ればまだがんぜない。…ここで死なせるは惜しい逸材よ。この身にかかった呪縛を砕き、解き放ってくれた礼もある。…情けをかけてやろう』
龍神の爪に握られている玉を昌浩に翳すと、光が溢れそれが昌浩を包み込む
「高於、久し振りだな。今回は恩にきる」
『久し振りです。お元気そうで…あなた様の力になれたのなら』
「近々出直してからゆっくり話そう。またな」
そう言うと龍神の姿はどこにも無かった
後ろを向くと皆目を丸くしてみてくる
「どうした?」
そう言ってもっくんを撫でた
優しくゆっくり
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