窮奇編
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本宮まで最後の力を振り絞るように走り出した
「…お前、青龍」
「気安く呼ぶな、陰陽師など名ばかりの子ども風情が」
「宵藍、殺すぞ?お前等十二神将は昌浩の力を認めざるおえなくなる。その時はもう間近さ…」
妖異共が襲い掛かってくる
「ウザッ…」
符を構え、口の中で唱え符を放った
「さて、次は何奴が俺の相手してくれんの?」
周りを睨みながらそっと呟いた
「放たれる風 さながら白刃のごとく」
周りにいた妖異は全て消えた
(昌浩、体に相当な負荷があるな…流石に俺にも限界があるんだが)
チラッと横目で昌浩を見た
クラッと視界が揺れ、後ろに倒れそうになったのを式神である玄武が支えた
「玄武…有難う」
《いえ…ただ、無理は止めて欲しい。》
「皆してそれかよ…」
溜息とともに吐き出された言葉
《うん》
「…玄武、怒ってるだろ」
《全然》
ニコッと笑みを浮かべながらいう玄武
「怒ってんじゃん。」
《全く》
「…玄武、その気持ち嬉しいよ。でも、ごめんな?」
哀しく微笑んだことに玄武は瞼を伏せた
「結」
結界を作り上げ、玄武に触れた
「有難う、本当に有難う。優しいね…こんな奴に」
《何で自分を卑下するのかわからない》
「玄武は変わらないでいてね。俺がどんな存在であっても…《傍に居る。だから心配いらない…そんな顔しないで、ほしい》」
そっと触れてきた玄武に微笑んだ
「有難う。玄武…そろそろ戻る。何かマズい状況になってる」
《暁、我等はいつもお傍にいます》
完璧に消え、結界を滅し周りを見渡すと…
昌浩が胸の辺りを握り、倒れている
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