窮奇編
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騰蛇は口を開けて固まっている
昌浩は今にも首がもぎれそうな程首を暁に向けている
「暁さん。もしかして俺が彰子を好きだと思っているのですか?」
「違うのか?」
「違うよ!彰子は妹みたいに大切だよ。でも恋愛感情としてではないよ」
騰蛇は溜息をつき、昌浩の肩に手を乗せた
そして励ますように二回叩いた
「紅蓮、ムカつく」
「なっ、お前を励まそうと!」
「俺が好きなのは…///」
チラチラと暁を見ているが首を傾け、頭上にハテナが浮かんでいる
「~っ!行こう」
そう言って走り出した
騰蛇が暁に後ろで話し掛けた
「昌浩が哀れだ…」
「何で?あんなに真剣に助けに行こうとしてるってことはそうなんじゃないのか?」
「お前は…昌浩をどう思っている?」
「んー。ドジでまだまだ未熟な陰陽師だけど、期待は出来る。もし、一緒に祓う仕事があったら背中を任せても良いと思える。あんな一途な心を持った人はなかなか居ない…だから、脆いし折れやすい。それを支えたいと思う。少しでも‥一緒に居て。これだけははっきり言えるよ…昌浩はとても大切だ。本当に大切―――って答えで良いか?」
「充分だ。それ昌浩に直接言ってやれ…喜ぶ」
「聞こえてる筈だ…」
「直接言えないのか。そうか…」
その言い方に暁の眉がピクリと動いた
「お前…俺を馬鹿にしているのか?」
「馬鹿にはしていないさ。事実を言ったまでだ」
「騰蛇、テメェ…覚えてろよ?」
ギロッと騰蛇を睨み付け昌浩に近付いた
要するに、走る速度を上げたのだ
そして、先程の言葉を告げると昌浩は聞こえていたのにも関わらず喜んだ
「あ、有難う///背中預けてもらえるように頑張る」
そうこうしているうちに本宮に着いた
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