窮奇編
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そいつ等の手には武器が握られている
鞘を抜き去り迫ってくる禰宜
宮司は矢で昌浩を撃とうとしている
それに気付いた暁は昌浩を護るように立った
「禁」
矢は弾かれ、下に落ちている
「宮司だ、奴め血迷ったか!」
「もう、宮司ではない」
低く冷めた声で言葉を発する暁
「異邦の妖怪に喰われ、その皮を被っているだけだ」
「じゃあ、ふたりとももう…」
「殺された」
「ならば遠慮は無用だな」
そう言って、瞬き一つで本性になり蛇の炎を放った
その火は宮司と禰宜を丸焦げにした
今では灰と化している
「流石」
(四聖王の朱雀と同等の力を持っているんだろうな)
そう心の中で呟き、隣にいる昌浩を見た
「「大丈夫か」」
顔面蒼白といったところだろう
「神が死ぬとは思えない」
「封じられてるってことか?」
「あぁ、女の念を利用し貴船の龍神を封じたんだ。全く彼奴は何をしているんだか」
ハァ、と溜息をこぼしながら貴船の山を見上げた
「手遅れになる前に行くぞ」
「…彰子」
カーンと釘を打つ音が響く
それが聞こえたのと同時に駆け出した
傾斜を駆け上がっていくと、杉林の中にうごめく妖異達
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