窮奇編
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貴船の中に行き、降ろしてもらい奥に進んでいく
重苦しいほどの空気が体に纏わりつく
(本当に貴船か?)
「…あ」
その声が聞こえ、見ると喉をおさえながら膝をついた昌浩を叱咤するもっくんが目に入る
それに驚いた
「昌浩、どうした!一刻の猶予もないんだぞ!昌浩、…お前まさか、闇が怖いのか?」
それに首を振って否定をする
暁は膝をつき、昌浩の髪に触れた
そのまま滑らせるように手を背中に回し抱き締めた
そっと優しくだが、強く
がたがたと震える昌浩がゆっくり顔を上げた
「暁…?もっくん?」
「落ち着けよ、暗いだけだ。昌浩、周りには何もいない。それに俺と暁がいる。怖くなんか、ないだろう?」
「大丈夫だよ。ほら、一の姫を助けにいかないと…」
「うん…行こう」
「体が硬張ってるよ…少しリラックスしような」
昌浩の頬に軽い接吻をし、笑いかけた
その行為に昌浩はそれどころではない
「どうした?」
「え、いや、今///」
「ん?」
首を傾げながら昌浩を見上げている
「リラックス出来たみたいだね。顔の表情が良くなった」
髪を撫で、立ち上がった
昌浩の変わりようにもっくんは驚きを隠せていない
(暁だから出来るのか)
スクッと立ち上がり、言葉をちゃんと言った昌浩
「…止めなきゃ」
「何を」
「窮奇を…、そして、圭子姫の、呪詛を…!」
震えを帯びた声で答える昌浩
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