窮奇編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
流石にもっくんも驚愕していた
「じゃ、俺はこれで」
そう言って踵を返した
昌浩は違和感の正体に気付き呼び止めた
「あの、何で大陰陽師の安倍清明の孫と言わないんですか?」
足を止め、顔だけを昌浩達に向けた
「昌浩という人間を見ているのに安倍清明が関係あるか?今俺が話しているのは安倍清明の孫の昌浩ではなく昌浩を見て話している。何処にも孫はという言葉は必要ない。そういう風に見られるの好きな奴が何処にいる?」
ふぅ、と短く息を吐き近くに行き続きを話す
「昌浩は昌浩だ。周りが何と言おうとな」
髪を撫でてやると虚をつかれた様子
「お前…」
「物の怪、嫌。騰蛇…自分の存在に自信を持て」
「俺が怖くないのか?」
「怖い?何で?俺に攻撃するのは昌浩が大切だからだろ。それに俺は好きだぞ。そういう奴」
ニッと口元に笑みを浮かべ、もっくんを抱き上げた
「その瞳も。綺麗だしな」
瞼に軽い接吻
「じゃ、俺はこれで。きっとまた会えるさ」
もっくんを昌浩に渡し、闇へと紛れて消えていった
それに式神もついていく
式神達が物の怪を睨んだのは云うまでもない
スッと姿を消した暁に勿論もっくんと昌浩は驚愕していた
式神の視線と気配に気付いていなかったようだが…
《主、あのようなものに接吻など言語道断》
「え、しちゃいけない?」
そう言って猫の姿の朱雀を片腕で抱え、瞼に同じようにした
.