窮奇編
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そして…
暁の勝利が決定
今、歩いて向かっている
(敵意が無いものの着いてきているな…どうすっかな)
そう思っていると腕を引っ張られ、小路に連れ込まれた
「―――あ」
「あ…、彰子っ!?」
(さっきの話に出てきた一の姫か…もっくんと会話をしているところを見ると見鬼の才があるのか)
自分の考えに没頭していると昌浩の声を荒げたのが聞こえ、一の姫の彰子を見た
「昌浩。言い過ぎだ…彼女は弱い。精神的にも肉体的にも」
そう言って、袂で溜まっている涙を拭いた
「大丈夫ですか?昌浩が心配しているということもご理解ください…一の姫がこのような場所に居てはいけません。邸までお送りします。泣かないで下さい」
そう言って、柔らかく安心させるような微笑みを浮かべた
「は、い…」
「ですが、もう遅かったみたいですね。来てしまいましたよ…」
ハァと深い溜息を吐き、後ろの空を見た
「傍を離れないようにお願いしますね。一の姫は私が御守りしますから」
ニコリと笑顔を向け、空を見た
その瞳には朱い炎が宿っているように見える
「…あらあら、彰子さま。こんなところまで参られて。これからお迎えに上がりましたものを、気のお早いこと…」
「連れていけるかな?一の姫、此処から動いてはいけませんよ。良いですね」
それに頷き、従った
「結」
彰子を結界が包み、皆の前から姿を消した
『娘をどこにやった』
「言うわけ無いだろ?」
『我らが主の御為に、その娘を引き渡せ』
「そうよ、渡して下さいな。彰子さまを渡せば、満願が成就するのよ。…今宵で、全てが終わるのよ」
「渡すと思うのか?俺はそんなに優しくはない」
ニヒルの笑みを浮かべ、睨んだ
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