窮奇編
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それを手に取った
ふっと感じる気配に出迎える為に走った
「露樹様」
「暁さん。昌浩を出迎えに?」
「はい」
「夕餉の支度ができているから後で昌浩と一緒に来ていただける?」
「はい。いつもすみません」
「良いのよ。娘が出来たみたいで嬉しいの」
パタパタと奥に行く露樹を見ながら呟いた
「俺の性別知っていたんですね…侮れない人だな」
そして、廊下に座り込んでいる昌浩の方へ近付く
「昌浩、大丈夫?」
「お腹すいて、死にそう」
「口開けてくれる?」
それに力無く従う昌浩を可愛いと思いながら
ポンと口の中に放り込む
「干し桃ね。邪気祓いの桃って謳われている」
「美味しい」
「良かった。杏もあるけど食べる?俺はあんまり好きではないんだけど、玄武が好きだからね…」
「いただこうかな」
「街を徘徊するときに持って行くと良い。お腹がすいた時に食べれるしな。露樹様が夕餉を準備して待っているから行こう?あまり待たせると可哀想だし…冷めてしまう」
立ち上がり、ふらふらしながらも進んでいく
勢い良く夕餉を食べ出す昌浩に口を開けた
其処にもっくんが来て、夕餉が終わったら清明の許に来るようにと言っていたことを告げた
もっくんが先程と少し違うことに暁は気付き震えた手で抱き上げた
頭を撫で、抱き締めた
「自分を責めるな…」
そう言って涙を零した暁にもっくんは目を見開いた
「自分を責めるなんて哀しいことしないでくれ…頼むから。少しで良い…自分を赦してあげて欲しい」
「俺にはそんなこと出来ない。そういうことを俺はしたんだ…式神らしからぬ行いを」
「周りから責められ、自らを責め立てて…哀しすぎるよ」
ギュッと抱き締め、震える暁にもっくんは瞼をとじた
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