窮奇編
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安らかに寝ている昌浩の髪を撫で、もっくんと共に部屋を出た
「暁、呪の話」
「それは他言無用だからな…昌浩の疲れや痛み苦しみの約7割が俺に来る。だから昌浩はあまり疲れが溜まっていない…昌浩が倒れる心配は殆ど無いから大丈夫だ」
「それじゃお前が!」
「全く皆優しいなぁ。」
「昌浩は喜ばないぞ。寧ろ悲しむ奴だ」
「うーん、それでも良いよ。」
「何故そこまでする?」
「したいようにしているだけ…少しでも軽減出来たらそれで良い。もっくん、内緒だからな」
「…」
「じゃ、俺はこれで」
「嫌、待て。一つ疑問がある…嘘を吐かずに答えろ」
「答えられることなら」
苦笑いを浮かべながら、腕を組む物の怪を見た
「お前の性別は何だ?つい先程昌浩とも話したが…肩幅や表情など全て女性のモノだ」
「…ちゃんと言ってなかったな。物忌みが明けたら話そう」
「そうか…昌浩にもそう伝えておく」
長い尻尾を左右に振りながら発した言葉
「もっくんはどっちだと思うんだ?」
「…女性だな」
「そうか。あたっていると良いな」
含み笑いをする暁
そして、物忌みも明け出仕の日
暁はそれを見送る
その時にもっくんが来てニヤリと笑った
「帰ってきたら言えよ」
「はいはい。じゃ、またなー」
手を振り見送った後、街に出掛け戻ってくると昌浩の脱ぎ散らかした服などをたたみ狩衣の破れた部分を縫い眠った
結界を作って…
その為、暁が居ないと思われるのも致し方無い
体を起こし、外を見る
戌の刻だと云うことがわかる
「寝過ぎた」
結界を無くし、起き上がった
首にひんやりと冷たいモノが触れる
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