窮奇編
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木の中から出て、体を伸ばす
「だいぶ良くなったな。有難うな」
木に礼を告げ、京の街に向かった
昌浩は起きていないだろう
安倍邸に入って、気配を消しながら昌浩の部屋へ
中に入ると、もっくんが昌浩の上で寝ている
(可愛いなー)
苦しいのか辛いのか昌浩は汗を流している
目尻にも涙が浮かんでいる
手拭いを持ってくるために立ち上がった
冷たく濡らした手拭いを三本程と濡らしていない手拭いを三本程
昌浩は首を左右に振りながら唸っている
目が開き、上体を起こした
「………おい」
「くわー。かー、かー、かー」
その様子を黙って気配を消しながら見ていた
昌浩は握り拳をもっくんに向かって振りかぶった
ガンと良い音がし、もっくんは飛び起きた
頭を抑え、痛みに苦しみながら左右に体を動かしている
「昌浩にもっくんおはよ」
「いつから其処に」
「気配を消してずっとかな?はい、昌浩。汗拭きなよ」
「あ、有難う」
「もっくん、こっちおいで」
頭を抑えながら、涙目で寄ってくる
もっくんを腕に収め、頭に触れた
「これは凄いな」
よしよしと撫でながら、呟いた
「暁、昌浩に言ってやれ」
暁の腕の中から降りて、昌浩を指差した
「昌浩」
名を呼ぶとびくりと体が跳ねた
「何か怖い夢でも見た?涙、溜まってるよ?大丈夫?」
「…うん///」
下を向いている昌浩の顔を覗き込むように見てくる暁に顔を赤くした
「無理しなくて良いんだからね」
そう言って抱き寄せた
ぽんぽんと背中を優しく叩いた
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