窮奇編
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京の街は七月に入った
ふた月以上雨が降っていない為、尚更暑い
空気は乾燥しきっている
そんな中、昌浩は毎日毎日徘徊している
暁は止めているが、徘徊に出掛ける
「昌浩、今日も行く気か?」
「うん。心配してくれてるのにごめん」
「…早めに帰ってきてよ?約束」
「うん、行ってくる」
手を振り、見送る
姿が見えなくなると、片膝をついた
「一度戻る必要があるか」
スッと立ち上がり、清明の部屋へと向かう
「暁です。入っても宜しいですか?」
「どうぞ」
妻戸を開け、中に入ると神気を感じる
「5日間此処を開けます。行かなければならなくなったので。何処に行くかはお教え出来ませんので…では失礼します」
戸に手をやり、振り返った
「昌浩のこと頼みますね」
ニコッと笑顔を作った
「白虎、お願い」
《御意》
その言葉が返ってきたのと同時に暁の姿は無かった
着いた場所は異界
「久し振り」
「「「主、何故此処に」」」
今のはまた別の式だ
「ちょっと疲れが溜まってね…休暇かな?だから、邪魔しないでね」
此処は暁が作り出した空間の世界
一つの木の前に立ち、その中に入っていく
そして、ゆっくり眠りについた
この木は暁の疲れを取り、癒やしを与えてくれる
疲れを取ると云っても限度がある
目を覚ましたのは5日後
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